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トラウマとTFT

毎日ニュースを見ていると、事故や事件の多さに驚きます。

また、日本は世界的にも見ても災害の多い国なので、

被災した方や被害の当事者の方を思うと本当に胸が痛みます。

 

このような事故や事件、災害などの被害者の方のつらさは大変なものがあると思われますが、その周囲にいる人たちにも大きな影響があると言われています。

遠くにいてニュースを見ているだけの人にも眠れなくなったり食欲がなくなったり、自分が悪いと思ってしまう自責感情を抱くなどのストレス反応があらわれるのです。

そのようなストレス反応は、怖い経験をした時に同じような危険から回避しようとする正常な反応であり、誰にでも起きる一時的なものでしばらくすると軽くなっていくことが多いのです。しかし、時に長期にわたってそれが持続したり、日常生活でいろいろな支障が出てきたりすることがあります。

また、命にかかわるような大きな出来事だけでなく、クラスメートのいじめや先生や上司からの叱責など日常生活でのストレスに反応して気分が落ち込んだり不安になったりして適応障害となることもあります。何年も経ってから、うつ状態になったり、自信が持てなくなったり、人と関われなくなったりすることもあり、大きな事件だけでなく、毎日逃れられないつらさに耐えるストレスも侮れません。

私は、そのようなストレスのケアはできるだけ早く行う必要があると思っています。現在は、大きな事件や災害などがあると、学校ではこころのケアが必要とされてスクールカウンセラーが派遣されることが多いですが、こころのケアが必要なのは子どもたちばかりではありません。大人も必要になることがありますし、何かのきっかけで何年も昔の出来事を思い出し眠れないなどの影響が出てくることもあります。

 

 

花壇

私はそのようなお話を聞いて過去の出来事(ストレス)が原因と思われるときは、まずTFTをお勧めすることにしています。

TFT(Thought Field Therapy)は日本語で思考場療法と言いますが、たいへん簡単で安全な技法です。この心理療法は、はりのツボをタッピングすることで、様々な症状(不安・恐怖・トラウマ・強迫・パニックなど)を改善させるものです。手順が簡単で即効性があり副作用がないので、セルフケアに使うことができます。

TFTの優れた点は、一度身につけると自分で必要なとき何度でも使うことができ、他の人にも教えてあげることができる安全な技法だということです。それまでは、悪夢を見たり胸がどきどきして苦しくなったり自分の意志ではどうすることもできず振り回されていると感じていたのが、タッピングをするだけで少し楽になり落ち着くことができます。つまり、自分の意志で自分を保つことができると感じられるようになることが大切なのです。

カウンセリングでつらい記憶を思いだし話をしながら涙を流していた方が、タッピングをしている間にも涙がひいて笑顔を見せられることもあります。TFTは、つらい体験を詳しく話す必要がありません。その記憶が消えるわけではないのですが、思い出しながらタッピングするだけで、あまり気にならなくなったり、遠くなったりするように感じられるのです。思い出すのが楽になるとトラウマとなった記憶についても考えたり話したりしやすくなると思われます。

 

 

つらい記憶に苦しんでいられる方は、まず日本TFT協会の公式サイトの動画を見ながらタッピングしてみてください。7割の人が効果を実感されると言われています。効果が得られなかった3割の方や、より詳しく知りたい方はお問い合わせのページからメールでご連絡ください。